覚えておきたい生命保険の知識~中級編~

保険にまつわる悩ましき専門用語の数々。

今回は基本的な言葉のはずなのに、いざ自分で説明しようとすると一瞬「アレ?」となる、
そんな用語や言い回しを10コ解説してみます。

だいじょうぶ、どんなオリンピック選手だって、最初から筋金入りのアスリートだったわけでは
ありませんから!

●責任開始期
保険会社が契約上の保障を開始する時期。
契約上の責任(保険金・給付金の支払いなど)の開始には、そもそも保険会社の承諾を前提としつつ、
1)初回保険料の領収
2)告知(健康状態や病歴などの告知+審査など)の完了
が条件となります。
初回保険料を口座引き落としやクレジットカードで支払う場合にはくれぐれも注意すべき。

●擬制契約
契約内容について書かれた書面を、契約者同士がいわば「読んだことにする」契約のかたちのこと。
インターネット上のeコマースなどはほとんどが擬制契約というこの形式での「契約」ですが、
こと保険の場合、総額がハンパではない契約がほとんど。
テキストや書面で提示された約款や規約をとにかく熟読し、理解しておく必要があります。

●ボーナス付き保険
一定期間、もしくは契約期間中に、保険金が支払われるような病気やケガ、事故などが起きなかった場合、一定の給付金を受け取れるタイプの保険商品。
基本的には、この種の保険はボーナス分がそもそも保険料に上乗せされていることが多いようです。
もちろん、貯蓄タイプの変型と見ることも可能ですが。

●貯蓄型保険
いわゆる積立タイプ。一定期間払い込むことで、一生涯の保障が受けられる類いのものです。
たとえば「定期保険付終身保険」では必ず保険金が支払われるため、同じ額の死亡保障を求める場合、掛け捨ての定期保険よりも保険料が高く設定されることになります。

●掛け捨てタイプ
保険料払い込み期間中ならば、比較的安い保険料で高額の保険金が受け取れるタイプの保険。
ただし基本的に、満期払戻し金、給付金などはありません。
ちなみに定期保険特約、入院特約、成人病特約など、特約の保険料はほとんどの場合、掛け捨てがデフォルト。

●満期
終身保険以外の保険契約にはすべて存在する、保険期間の終わりのこと。
ただしいわゆる自動更新タイプは、申し出がない限り、文字通り自動的に更新されていきます。
逆に更新申請タイプでは、勝手に更新されるはずと思い込んでいた保険契約が、気づかぬ間に満了してしまう、といったケースも考えられます。

●予定利率
保険会社が契約時に加入者に約束する利回り。
個人契約の生命保険の場合、ほとんどが加入時に約束した予定利率が維持されます。たまーに討論番組などで聞く「予定利率の引き下げ」とは、つまり約束されていた保険金が減額される可能性のことです。
各保険会社は予定利率のより低い主契約への切り替えなどをそれはもう素知らぬ顔で提案してきたりしますので、細心の注意が必要ですよ。

●逆ザヤ
実際の運用利回りが、予定利率を下回ってしまう状態。保険に限らぬ経済用語ですね。
実はたとえばバブル期(85年〜89年)に生命保険に加入している場合、最大で6%前後という高い予定利率のはず。
2012年現在、もちろん新規契約の予定利率は、バブル当時の予定利率を大きく下回っている状況です。

●責任準備金
保険会社が積み立てている保険金を支払うための積立金。
保険契約上の危険負担責任を確実に果たすために、様々な準備金を用意しているわけですが、中でも明確に法的に義務づけられている積立金です。

●支払余力比率
保険会社は責任準備金などを用意しており、通常の想定内のリスクには十分な対応ができます。
しかし、未曾有の大災害や世界規模の経済危機など、予想もしない事態が起こる場合があります。
支払余力比率は、そうしたリスクに対応できる「余力」があるかを判断するための行政監督上の指標のひとつ。
200%以上が安定的な経営の目安とされます。
簡易な格付け情報と一緒に、保険会社を選ぶ際にも注目しておきたいところ。

いかがでしょうか。
この基礎知識、今後も<まあまあ中級編><意外と上級編><かなりツワモノ上級編><もはや保険見直しマエストロ編>などなど、随時、展開していきます。

でも次回はそろそろ、様々な「主契約」の種類とその性質などをざっくりまとめていきたいと思います。
それも当然、重要な<基礎知識>の一環ですので!

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