掛け捨て生命保険を検討するときに知っておきたい3つのコト

cd5ace0fe497b2d6fe77581912ba7008_s

生命保険選びは、その保険を「掛け捨て」にするか「貯蓄型」にするか、この二者択一から始まります。言葉だけを見ると、「掛け捨て」になんだかとても無駄な印象を受ける人は多いのではないでしょうか?

しかし、掛け捨ての保険にも立派な存在意義があり、こちらを選択しなければならない場合も多いのです。

今回は、掛け捨て、つまり定期保険のメリットからおすすめの選び方まで、一気に解説します!

も く じ

必要な保障からベストな保険をシミュレーションしよう

博士! 生命保険には大きく分けて、定期保険のような掛け捨てのものと、終身保険に代表される貯蓄型のものがありますよね?
フツーに考えると、保険料が消えてなくなってしまう掛け捨てよりも、保険料が最終的に戻ってくる貯蓄型の方が良いと思うんです。
だけど、なんで生命保険会社は貯蓄型だけじゃなく掛け捨ての商品も売り続けるのでしょうか?
なんでみんな、掛け捨ての保険を買うんですか?
ほっほ。その疑問は保険の基本的なところじゃが、もっとも大切なところでもあるの。
両方の商品があるということは、やはり一長一短があるんじゃよ。
じゃから、掛け捨ての保険が向いている人もいれば、貯蓄型保険が向いている人もいるんじゃ。

定期保険などの保険は、保険期間中に万一のことが発生しなければ、保険契約者には一銭も支払われないことも往々にしてあります。
ですがその分、終身保険などの貯蓄性の高い保険に比べて、安い保険料で死亡保障を得ることができるという長所もあるのです。

それでは、定期保険に向いている人とはどんな人なのでしょうか?
また反対に、定期保険が向かない人は、どんな人でしょうか?

定期保険がおすすめの人とは?

080706


掛け捨ての保険がおすすめなのは、以下のような人です。

  • 子どもを養っており、その子どもが成長するまでの間の保障を厚くしたい人
  • 専業主婦世帯または夫婦の収入に偏りがあり、万一の時には遺族が経済的に困窮することが明らかな人。
  • 就職直後または大きな支出をした後で一時的に貯蓄が無く、お金が貯まるまでの間の保障を厚くしたい人。

つまり、安い保険料しか払えないが、高い保障を準備する必要がある人は、定期保険に加入するべきなのですね。

定期保険はおすすめできない人は?

080707


貯蓄型保険がおすすめなのは、以下のような人です。

  • すでに十分な貯金があり、万一の時のために保険で用意する保障はさほど大きくなくても良い人。
  • 年金だけでは不安なため、銀行預金よりも有利な保険の予定利率を利用して資産形成をしたい人。
  • 生命保険料控除(所得控除)を利用して、税金対策をしたい人。

ようするに、保険のそもそもの存在意義である「万一の時の準備」という機能を、そんなに求めていない人です。

そのような人は、資産形成効果を狙って貯蓄性の高い保険を利用するべきでしょう。

貯蓄型よりお得??リスク細分化で割安な保険料

f54e898a388eb3e5b987a08ef6722b28_s

終身保険や養老保険のような貯蓄型保険については、結局保険料が返ってくるので、保険料よりも解約返戻金や満期金などの返戻率が、保険商品を選ぶポイントになってきます。

反対に、定期保険のような掛け捨ての保険を選ぶポイントは、得られる死亡保障が同じなら何よりも保険料の安さでしょう。

そして、より安い保険料の掛け捨て保険、つまりよりお得な保険を選びたいのであれば、リスク細分化保険から探すべきです。

リスク細分化保険とは?

005e463a4fa1996583362c5ff6c2a78f_s

リスク細分化保険とは、保険金支払事由が発生する確率(死亡リスク)を、保険契約者のタイプによって区別し、保険料を細かく差別化している保険のことです。

そもそも保険では年齢と性別というステータスによって、保険料が設定されています。

若い人の方が死亡する確率が低く、男性よりも女性の寿命が長いことが分かっているので、年齢や性別が違うのに同じ保険料では不公平だ、という発想なのです。

そしてリスク細分化保険では、年齢や性別以外の条件(健康状態など)によっても、同様に保険料を区分しているのです。

例を挙げて見てみましょう。

非喫煙健康体で保険料が安くなる保険

437234

メットライフ生命の『スーパー割引定期保険』では、健康状態(すなわち死亡リスク)によって契約者を4つのクラスに分けて、異なる保険料を設定しています。
30歳男性が保険期間10年で保険金額3000万円の契約をした場合の月額保険料は、クラスによってこんなに異なるのです。

クラス 月額保険料 割合
非喫煙優良体
【ファーストクラス】
2820円 約47.5%
非喫煙標準体
【セカンドクラス】
4170円 約70.2%
喫煙優良体
【サードクラス】
4650円 約78.3%
標準体
【スタンダードクラス】
5940円 100%


※4つのクラスは、次の2項目によって決定される。
・過去2年間の喫煙の有無
・身長と体重のバランスと血圧

タバコを吸う習慣の有無によって、確かに死亡リスクは高まります。
また太りすぎ/やせすぎの人や高血圧/低血圧の人は、やはりそうでない人よりも死亡リスクは高いでしょう。

そして、この2つの要件を満たして「健康優良体【ファーストクラス】」と認められれば、最も保険料の高い「標準体【スタンダードクラス】」の半額以下の保険料で、同じ保障を得ることができるのです。

なお、メットライフ生命の『スーパー割引定期保険』の場合、満期時に保険更新するときも、クラスを引き継ぐことができ、保険料の上昇は年齢要件によってのみになります。

加齢とともに健康状態が悪化する人が多いので、やはり若い間の加入が有利だと言えますね。

なるほど!
保険料は簡単に言えば、次の式で算出されるんですものね。
〈保険金額〉÷〈万一のことが発生する確率〉-〈保険会社の必要経費〉

だから、万一のことが発生しにくいのが科学的にも明らかな人、つまり非喫煙健康体の人は、より安い保険料で高い保障を得るべきだというのは道理ですよ!

…ということは、健康体じゃない喫煙者は、高い保険料の商品を選ばざるをえないということでしょうか?

ほっほ。
そこが知恵の見せどころじゃよ。

生命保険会社の中には、メットライフ生命のようにリスク細分型商品を販売しているところもあれば、リスク細分をしない均一の商品しか販売していないところもあるのじゃ。

健康体割引が適用されない人は、均一の商品を選ぶという方法はどうかの?

健康体に当てはまらない人には、リスク細分化していない均一の保険商品がおすすめ

529529

均一の保険として、オリックス生命の『ファインセーブ』を例に挙げましょう。

この保険では、健康状態にかかわらず、同じ年齢と性別であれば保険料は一律です。

先ほどと同じ保障内容(30歳男性、保険期間10年で保険金額3000万円)で試算した保険料は、月額4920円です。

これは、メットライフ生命の『スーパー割引定期保険』の喫煙優良体【サードクラス】よりも高く、標準体【スタンダードクラス】よりは安い保険料です。

ということは、『スーパー割引定期保険』で一番不利なクラスにしかなれない人は、均一の保険である『ファインセーブ』を選んだ方がお得だが、下から2つめより良いクラスになれるなら、『スーパー割引定期』の方がお得だということになります。

このように、ご自身の健康状態によって、ベストな保険は異なるのです。

気になる解約返戻金について

博士、最後に言うのも何なんですが、やっぱり私は「掛け捨ては損なんじゃないか」っていう疑念がふり払えません。

貯蓄型保険なら、保険料は戻ってくるんでしょう?

絶対にそっちの方がお得じゃないですか!

解約返戻金のことが気になっておるんじゃの。
ほっほ。
それなら、終身保険の解約返戻金とは何なのか、解説してみようぞ。

支払った保険料から解約返戻金が支払われる!

367914

先ほどのオリックス生命の定期保険『ファインセーブ』と、同じくオリックス生命の終身保険『ライズ』を、同じ保険金額で比較してみましょう。

30歳男性で保険金額3000万円として、月額保険料と総支払保険料を試算します。

定期保険
『ファインセーブ』
終身保険
『ライズ』
差額
保障期間 10年 終身
保険料払込期間 10年 10年
月額保険料 4920円 15万6150円 15万1230円
10年間の総支払保険料 59万400円 1873万8000円 1814万7600円


同じ死亡保障額なのに、保険料に雲泥の差があることが一目瞭然です。

定期保険の保険料は、終身保険の実に約3%しかありません。
ということは、残りの約97%が貯蓄に回っており、解約返戻金はここから発生するのです。

しかも、一般的に終身保険の解約返戻金額は、保険料払込期間終了直後に総支払保険料をやっと上回ります。つまり保険料支払期間中に解約してしまうと貯蓄型保険も元本割れしてしまいます。

ただし、保険料を払い終えるとその後は支払われた保険料を運用することによって、解約返戻金はだんだんと増えていきます。
ここが、貯蓄型保険だと呼ばれる理由ですね。

そもそも、保険金額3000万円は決して高すぎる保障ではないのにもかかわらず、月額保険料15万円以上というのは一般的な収入の世帯には到底払えません。

定期保険は、格安の保険料で高額保障を得られるという面では、たいへん有利な保険なのです。

まとめ

  • 一定期間の必要保障額を確保したい場合に、掛け捨ての保険は向いている。
  • タバコを吸わず体重や血圧が良好なら、健康優良割引がある定期保険を選べば保険料を節約できる。
  • 喫煙者や体重や血圧が良くない人は、均一の保険を選ぶ方が良い。
  • 解約返戻金がある貯蓄型の保険は保険料が高額になるので、保障を得るのが目的なら掛け捨ての定期保険の方が有利。

ところで、非喫煙健康優良体で保険に加入して、その保険中にタバコを吸っちゃったらどうなるんですか?
どうにもならんぞい。保険契約のタイミングで条件を満たしてさえおれば、タバコを吸おうが激太りしようが、保険契約は有効なままじゃ。
へぇ~!じゃあ、契約直後に一気に不健康になるのが一番有利ってことですね!
馬鹿なことを。…保険がギャンブルなら、あるいはそうかもしれんがの

終身保険を探す

    終身保険商品レビュー