生命保険の「主契約」について知っておこう!

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保険担当者とお話をしていると、「主契約」「特約」という言葉が、どんどん飛び出してきます。

もちろん保険契約をして保険料を支払うのは、他でもないあなたです。
ですから、その意味がわからないままにうなずいて話を続けるわけにはいきませんよね。

しかし「主契約」や「特約」という言葉は、いわば保険の基本の「き」です。
このような言葉から説明していたら話が長くなって仕方ありませんし、そのために遠慮して不本意な契約を結んでしまう可能性もあります。

今回は、いまさら聞けない「主契約」について解説いたします!

も く じ

「主契約」について知ろう

「主契約」とは?

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まずは主契約と特約について、AIG富士生命の終身保険『E-終身』を例にとって見てみましょう。
『E-終身』は次のような仕組みになっている保険です。

上の図の一番下、これは生命保険ですので死亡した時に死亡保険金を受け取ることができる、という部分がこの保険の主契約です。
終身保険ですので、途中解約しない限り主契約は被保険者が亡くなるまで継続します。

一方その主契約をサポートする形で、4つの特約が上に乗っていますね。
これらの特約は、加入してもしなくてもかまいません。

すなわち、オプションなのです。
特約の内容を見てみると、三大疾病と診断された際に以後の保険料払込の免除や、災害で180日以内に所定の身体障害状態になったときに保険金が受け取れるものなどがあります。
主契約である死亡保障を、サポートし充実するような保障内容となっています。

どんなものが「主契約」になる?

続いて、主契約になりうる保険について解説しましょう。

死亡保障 定期保険 保険期間内に死亡や高度障害状態になった時に、遺族が一時金として死亡保険金を受け取れる。掛け捨ての保険。
収入保障保険 保険期間内に死亡や高度障害状態になった時以後、保険期間満了まで遺族が年金を受け取れる。掛け捨ての保険「家族収入保険」ともよばれる。
逓減定期保険 遺族が一時金を受け取ることでは定期保険と同様だが、その金額は保険期間が経過するにつれて徐々に減っていく。
逓増定期保険 逓減定期保険とは反対に、死亡保険金が徐々に増えていく。
貯蓄性がある 終身保険 死亡や高度障害状態になった時に遺族が一時金を受け取れる死亡保障が一生涯続く。保険料払込期間終了後は解約返戻金が総払込保険料を上回るため、資産形成目的で加入されることも多い。
養老保険 保険期間に死亡すれば死亡保険金が支払われるが、生存していれば満期保険金が受け取れる。積立金のように保険料を支払って満期金が受け取れる特徴が、資産形成に活用される。
学資保険 養老保険の一種だが、子どもの教育資金を準備する目的に特化した保険。死亡保険金支払日も満期返戻金支払日も、子どもの大学入学時期に合わせてある。
個人年金保険 老後資金を積み立てるための保険。60歳など契約時に定めた年齢に達すれば、年金として満期保険金が受け取れる。
医療保障 医療保険 病気やけがによる入院や手術に備えるための保険。入院保障は日額5000円、手術保障は1回10万円というように、医療を受けると保険金が支払われる。終身保障のタイプを特に「終身医療保険」と呼ぶ。
がん保険 がんと診断されたときに保険金が支払われる。
介護保障 介護保険 契約時に定められた所定の介護状態になったときの生活保障として保険金が支払われる。年金形式のものも一時金のものもある。


主契約になりうる保障の特徴は、その保険に加入する目的によってはっきりと保険の種類が分かれていることと、その保障するリスクが大きいことです。
ようするに、主役を張れる保障内容なのですね。

「特約」になる保障は?

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続いて、特約になる保障について解説します。
ただし、主契約が主役なら特約は脇役。
そのためその種類を一通り挙げるだけでもかなりの数になってしまいます。

ですから、今回は生命保険、医療保険の特約としてよく目にするものを表にまとめました。

死亡保障に上乗せする特約 傷害特約 不慮の事故による死亡、所定の身体障害状態になった場合保険金が支払われる。
災害割増特約 災害により死亡または高度障害状態となった時に保険金が支払われる。
医療保険に上乗せする特約 がん特約 がん保険が医療保険の特約となったもの。
先進医療特約 陽子線治療など公的医療保険の対象外の先進医療を受けたときに、その技術料と同額が支払われる。
通院特約 退院後の通院日数に対して、通院給付金が支払われる。
健康給付金特約 一定期間入院や手術が無ければ、健康給付金が支払われる。
女性疾病特約 女性特有の疾病による入院給付金・手術給付金が倍になる。
保険料払込免除特約 所定の条件を満たせば、以後の保険料払込が免除される。
リビング・ニーズ特約 余命6ヶ月以内と診断された時、生存中に保険金が支払わる。

なるほど!主契約は主役、特約は脇役ってことですね!
でも、「がん保険」と「がん特約」のように同じ保障内容で主役でも脇役でも登場するものもあります。主契約にするか特約にするか、迷っちゃいますよ…!

ふぉっふぉ。保障内容だけ見ると、迷ってしまうかもしれんの。

じゃが、主契約と特約では扱いが全然違うのじゃよ。

保険契約の際に気を付けること

特約は自分に必要な保障を上乗せして保険をカスタムできる便利なものですが、その保障期間や契約に関してよく注意しておかなければなりません。

保障期間の違い

まず保障期間の違いから確認していきましょう。

終身医療保険のように主契約の保障期間が一生涯であっても、保険料払込満了時点でその特約部分の保障は終了してしまいます。

終身保険に災害割増特約を付けた場合


例えば上の図のように、終身死亡保険の保険料払込を60歳満了としていた場合、主契約の保障は一生涯続きますが、災害割増特約の保障は60歳時点で消滅してしまうのです。

つまり一般的には、付加している特約の保障期間は主契約の払込満了までであるということです。

ただし、保険商品によっては特約部分の保障も一生涯続くものもありますが、大部分の商品においては特約部分の更新はできても80歳までとなっています。

主契約を解約すると、特約部分も自動的に消滅する

例えば、「がん保険」と「がん特約」のように同様の保障内容であるなら、主契約に特約を付けるのではなく別々の保険契約として加入した方が見直しがしやすいというメリットがあります。

というのも、特約だけで保険契約は成立しないため、主契約を途中解約してしまうと自動的に特約も消滅するためです。

つまり、終身保険にがん特約をプラスして契約していた場合、がん特約だけを解約することはできますが、がん特約を残して終身保険を解約することはできません。

後々の保険見直しの際には、この条件が大きな制限となって、思うような保障設計ができなくなるというリスクもあるのです。

がんについての保障をがん特約に頼っていると、主契約の見直しと同時にがん保障が消滅して、改めてがん保険に加入しなければなりません。

もちろん新たな保険に加入する際は、その時点での健康状態や年齢条件で保険料が決まるため、割高な契約になるか、最悪の場合には加入できないかもしれないのです。

そっか~。特約をつけることで、1つの保険であれもこれも保障されて、手軽で負担も少なくてなんだかお得な気がしていました。

でもその考えは、改めた方がよさそうですね。

確かに、手軽にちょこっと保障をプラスできるというのが、特約の良いところなんじゃがの。

しっかり保障がほしい内容なら、やはり主契約として契約すべきじゃ。

主役は主役、脇役は脇役ってことですね…。

まとめ

  • メインの主契約をサポートするような保障内容を、オプションとして付加できるのが特約である。
  • 主契約になる保険には、「定期保険」「終身保険」「医療保険」「養老保険」などがある。
  • 主契約の保険料払込が満了すると、主契約の保障が継続していても原則として特約部分の保障は終了する。
  • 特約だけを途中ではずすことはできるが(できないときもある)、主契約を途中解約すると、特約も同時に消滅する。
  • 重要視している保障内容なら、特約ではなく主契約として保険契約を結ぶべきである。

今回は「がん特約」のように、主契約にもなりうる特約をどう扱うか、というのがポイントでしたね。

医療保険のがん特約以外に、そのような特約はあるのでしょうか?

たくさんあるぞい。たとえば、学資保険や死亡保険に医療特約を付けられるタイプ。

他にも、終身保険に定期特約がつくタイプは、一時期さかんに販売されたの。

この定期特約付終身保険は、きちんと理解せずに契約しているなら、真っ先に見直すべき保険の筆頭格なのじゃが…。

必要な保障はまず主契約で、という選び方を心がけたいですね!

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