おすすめできない保険だったの?【アカウント型保険】

も く じ

アカウント型保険ってなに?

「アカウント」(英:account)とは「預金口座」の意味です。
アカウント型保険は、貯蓄機能のある積立口座と死亡や医療の保障を組合せた商品です。

第一生命の「堂堂人生」、住友生命の「ライブワン」、明治安田生命の「アカウントLA」、朝日生命の「保険王」、三井生命の「ベクトル」はすべてこのタイプに分類される保険商品です。
ちなみに、国内最大手の日本生命にはアカウント型保険はありません。


柔軟性がある一方、先々の見通しが立てにくい?

契約者が支払った保険料は、いったん「アカウント」に入金され、その一部が定期保険や医療保険などの保険料に充当され、残りが積立金として運用されます。
積立金には一定の利息が付きますが、利率は世の中の金利の変動を反映して、一定の期間ごとに見直しがされます。

アカウント型保険の特長は、保障内容を自在に変更できる点です。従来型の主力商品にはなかった特長です。
月々の保険料のうち、保障部分に充当する割合を増減させたり、積立金から毎月一定額をとり崩して保障部分の保障内容を自由に選択・買増したりできます。また必要に応じて積立金を引き出すことも可能なのです。

一方、アカウント型保険でも定期保障部分は更新型(例えば10~15年更新)である点は、従来型商品と同じです。
また保険料払込終了後は、積み立てられた積立金を原資として、終身死亡保障、終身医療保障、終身介護保障、一時金等を選択して購入しますが、

-アカウント部分に持ち込む保険料の割合が小さい場合、契約者の期待するほどには積立金がたまらない とか、
-保険料率は購入時点にならないと確定しないため、必要な終身保険に移行するためにいくらの積立金が必要か、あらかじめわからない

といったデメリットがあります。


アカウント型保険の正体は?大手生保が推奨してきたワケを知る

発売から10年余りが過ぎて、アカウント型保険は、大手生保の主力商品から姿を消しつつあります。
アカウント型に代り主力商品となったのは、アカウント型以前に主力商品であった「定期保険特約付終身保険」なんです。
この商品では、アカウント型保険の特長であった「保障内容を自在に見直せる」といった仕組みにはなっていません。

なぜこのようなことが起きたのでしょうか(?_?)

その理由は、アカウント型保険が生まれた時代背景にあるようです。
アカウント型保険が開発された当時、大手生保はバブル期に販売した高予定利率契約による「逆ザヤ」、つまり、保険会社の運用実績よりもお客様に約束した利回りの方が高い状態、に悩まされていました。

バブル期の生命保険契約の予定利率は5.5%~6.0%といった水準でした。これは「お払込みいただく保険料のうち、将来の保険金支払に備えて積み立てる分については、年5.5%~6.0%で運用します。なので、その分についてはお客様から頂戴する保険料を割り引かせていただきますm(__)m」と保険会社が約束したということです。

当時の契約条件では「予定利率は保険期間の途中では変更できない」とされていたので、予定通りの資産運用実績があげられない保険会社はたちまち逆ザヤに陥ったのです。
現在、大手生保の予定利率は1.5%~1.65%程度。
この10年余り、過去の高予定利率契約を順次アカウント型保険に切り替えていくことで、大手生保の逆ザヤは徐々に軽減され、ここ1~2年の間にほぼ解消したといわれています。
「貯蓄と保険を一本に」「ライフサイクルに応じた保障内容の変更を自在に」という掛け声のもと、各社が競って導入したアカウント型保険でしたが、大手生保にとっての役割は終わり、セールスレディが売り慣れた「定期保険特約付終身保険」を主力商品に戻した、ということのようです・・・。
セールスレディを鵜呑みにせず、どんな保険でも、自分でちゃんと納得するまで理解してから加入すべき、ということが身にしみますね。

終身保険を探す

    終身保険商品レビュー